こんにちは!うつ専門メンタルケアコーチの鳥越です。
今回は、うつ病の人が発っしているサインを見逃してほしくない思いからこの記事を書こうと思いました。うつ病になった人にしか分からないうつの辛さ、怖さがあると思います。それを周囲が分からないのは仕方ありませんが、目を背けないでほしいのです。
うつ病患者は日々闘っています。また、うつになる人は過去に辛い経験をした人も多いです。辛さを受け止めてほしいと思います。その心で自殺してしまう患者が減ります。
1、うつ病と自殺の関係
米国精神医学会が作成したDSM-5には、うつ病の診断基準の一つとして「死について繰り返し考える」という項目があります。他にも内閣府の発表では、自殺の原因が健康問題であった人のうち、うつ病は<42.1%>でした。つまり、うつ病は、死に関わる問題なのです。
私自身もうつの時は、過去の体験から「自分が邪魔なのではないか、生きている意味を感じないし、死にたい」「どうやって死のうかな」などと考えていました。
このことを考えてしまっている時は辛く、感情のコントロールも出来ず、ただひたすら死について考えていました。幸い私は自傷行為やケガをする程度で死に至ることはありませんでした。
それは、支えてくれた人がいたからだと、確信しています。もし、あの時一人なら、きっと私はもうこの世にいないでしょう。未来を考えることも、笑い合う事も出来なかったと思います。
だからこそうつ病を患ってしまった人がいたら、そっと目を向け、耳を傾けてほしいと思います。
2、うつ病患者が発するサインに目を向けて

うつの人は実際に自殺を実行する前に実は様々なSOSのサインを出しています。家族・友達など周囲の人がそうしたサインに気付くことで、自殺を未然に防げる可能性が高くなります。
まだ危険性の低いうつの段階では、「消えたい」「ここから落ちれば楽になるだろうか」などといった気持ちを発する事が出来ます。これは、希死念慮というもので、自殺を考えることがあっても即行動に移す段階ではありません。
ですが、この時点でも大分心が疲弊している状態だと認識してください。ですから、家族や周囲の人は自殺をしてしまう一歩手前であることをキャッチし、「口だけだろう」「あの人がそんなことするわけない」などと決めつける事をしないでください。
そして、耳を傾け話をゆっくり!!と聞いてあげましょう。また、受診し医師に相談しに行きましょう。
更に段階が進み危険度が高い状態では、患者は実際に死を望んでしまい、具体的な自殺の方法や場所などの細かい部分まで考え始めます。この状態の時はもう周囲が耳を傾けても何も言わないでしょう。即病院へ行きましょう。
本人はうつが治ると生きたいと思う状態になるのに、うつの症状のせいでそうなってしまっているのですから、「死にたいなら好きにさせたら」なんて思いは捨てましょう。
3、自殺をしようとするうつ病患者の直前の傾向
傾向として、突然とても不安がったり、イライラとしていたりします。そしてそのような状態であったかと思ったら、急に非常に明るく振る舞うようになったり、身辺整理を始めたりします。
このような普段では少し考えられないような、異常な行動があった時には、上記同様にすぐに病院へ行きましょう。もし、患者が病院へ行きたくないと言ったとしても、命を助ける為と思い救急車を呼ぶなどの対応も必要になります。
実際にこのような状況で病院へ連れていくのは、容易ではありません。ですので、日々の状態やサインを見逃さないようにしてください。
言葉は違うとしても「SOS」のサインかなと思ってあげてください。
4、うつとアルコールの相性は悪い
もっとも精神科病院から出るお薬の大半が、アルコール摂取は禁止です。それは、薬の効果が強く出てしまったりなどするからです。精神的に辛い時、人間は結構な方がお酒に頼ってしまうと思います。
なので、うつになってしまった人も同様にお酒に走ってしまう方もいます。
ですが、「酔い」というものは怖く、判断力を鈍らせ、行動をコントロールする力を奪います。うつの人は、症状により既に以前より判断力等の能力が低くなっている可能性が高いです。
そこにアルコールを摂取してしまうとダブルパンチです。非常に危険です。うつ病の人からアルコールを遠ざける事が、自殺防止の大きなPOINTと言えるでしょう。
酔った状態から自殺を図ってしまう人も少なくなく、私も実はその一人でした。以前からお酒を飲むのが好きでもあり、精神的に辛いからと飲みすぎてしまった日には大変でした。
目を覚ましたら病院にいました(笑えないですね(・・;))2階から飛び降りてしまったんです。
その日からお酒禁止令が出されました…。ですが、そのおかげでそれ以来判断を誤り飛び降りてしまうなどといった行動はありませんでした。怖いものです。アルコールが自殺行為に及ばせるといっても過言ではないと思います。
最後に
今回は、うつ病患者による自殺が少しでも減るよう、SOSのサインについて書きました。あなたが、目を背けるとその人の命は助からないかもしれません。でも、耳を傾けたら、きちんと目を向けたら助かる命があります。
では、今回はこの辺で失礼します!
ご家族や友人がうつでどう接していいか分からないなどの悩み事でもなんでもいいです。ご相談待っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました♪