こんにちは!うつ専門メンタルケアコーチの鳥越です。
自分のこと好きですか?
・自分自身が大好き、自慢話が多い、自己評価が過大、相手からの評価を気にする、相手から頼られたい、アドバイスしたがる、自身の意見を押し通す、相手を見下す発言・態度をとる。
この様な人を自信過剰というかと思います。
・自分はダメな人間だ、自分なんて嫌いだ、自己評価が非常に低い、相手からの評価よりも自分を低くしてしまいがち、頼られると少し役に立ったみたいで嬉しい、自分と違う意見を言われたら、自分が間違っているのかと考え込む。
うつ病になりやすい人、うつ病の人の自分の捉え方はこんな感じの人が多いかと思います。私も実際に自分が嫌いで、自信が持てない為、自己評価が低くネガティブ発言連発!でした。
今回突然こんな話をしているのは、自信が持てない事が精神的負担、不安定さに繋がる為です。そして、自信が無いことにより、自分の価値を見出せなくなり、自分なんて存在する意味ないじゃん」と思ってしまうことがうつ病になってしまう原因の1つでもあるからです。
では、自信をつけるにはどうすればいいの?とみなさん思いますよね。
単純に「自信を持ちなさい」と言われても、持てませんよね。
例えば…
「すごいじゃん、あなた出来るじゃん」と職場の先輩に褒められたとします。その時は一時的に褒められた嬉しさと自分に少し自信が持てるかと思います。
ですが、ミスをしてしまったり、次の結果を残せないでいると「やっぱり自分なんて何もすごくない、自分はやっぱり何やってもうまくいかない」と自信をすぐに失ってしまいます。
これは、他人から得た「自信」だからです。先輩に凄いと褒めて貰えたことは本当は凄いはずだけれども、自分で自身の強み=「自信」を見いだせていないことから、再び自分の価値を見いだせなくなってしまうんですね。
先程、自信過剰の人のお話をあげましたが、人を見下す発言・態度は良くないですが、私はうつ病の時に、こんな性格になれたら自分ももっと楽に生きられるのかな?と少し自信過剰の人が羨ましい!と思った事があります(笑)
「うそでしょー、絶対嫌われるでしょ」とか言われちゃいそうですね。(笑)
では、自信を持つにはどうすればよいのか。
強み研究の中心的な存在のアメリカにあるVIA研究所の博士(ライアン・ニーミック博士)がこんな言葉を言っています。
「 私を訪れる患者は、自信の低さで悩んでいる人がいます。しかし、ほとんどの場合、自分が持つ強みについての認識がないのです。
その人たちに、私はよく尋ねます。「独自の強みは何ですか?」と。
そんな時、その人たちは何も答えがないかのように、うつむいてしまうのです。 」
つまり「自分の強みを見つけ、自分の強みをベース」に生きないと、いつも不安定な状態で自分に自信を持てないということが明らかになっているのですね。
そして、自分の強みをベースに生きる事で他からの評価では得られなかった、幸福度が上がります。また、抑うつ傾向が低下したという研究結果もある程なのです。
「自信」を他人の評価で得られるもののように感じていませんでしたか?結果を出せて、凄いと言われる事で、自信がついてくるような。
本当は逆なんですよ。「自信は他人に与えられるものではないです。自分の力で他人に何かを与えた時にこそ得られるもの」です!
自分の強みを活かして誰かの役に立った!だから自分はこの世界に必要な存在だ!という感情が自信というものを自分に芽生えさせてくれるのです。
自分の強みを3つ見つける(知る)
強みは1つではなく、3つ見つけましょう。1つですと、その1つが折れてしまった時に「だめだ~」と立ち直れなくなることもあるからです。
3つの強みで支え合う事が大事です。
私の強みはこんな感じです。
「好奇心」…何にでも興味を持ちやってみようと行動出来ること。
「直観力」…あ!今自分これやらないと後悔する。などと直感で感じて動ける。
「常識にとらわれない」…周りがこうだから、常識的にはこれが正解だからというものにとらわれず、自分の意志を持っている。
これが、自分の強みだ!というものを見つけるのは、結構難しいです。ですので、まずは自分の特徴、自分ってどんな事が得意だっけ?と探してみてください。
「自信を持つってそんなに大事?」
自信を持てると心がポキッと折れそうな時に支えになってくれます。
実際にうつ病で落ち込んでいる時に、私はまっさらな白紙状態でした。自信や自分の特徴、長所を見つける事も出来ず、マイナス点ばかり考えて落ち込んでの繰り返しでした。
そんな感じでいると自分が存在する意味を感じる事が出来ずに辛いんです。辛くて死にたくなったことも沢山あります。
なんで自分はこんなにも何も持っていないんだと思いました。ですが、よーく自分の事を見つめ直しました。
前に進まなきゃと焦ってばかりいて、自分の事ですら何もわかっていなかったんですね。
立ち止まって見える景色がある事を知りませんでした。
走っていればただ通り過ぎてゆく景色でも、のんび~りと歩いていると「あれ?ここにこんな綺麗な花あったかな?」「こっからこんな景色見えたっけ?」というように気づきがあるんですよね。
なので、勇気をもって立ち止まる覚悟をしました。
そしたら、自分は何も持っていないと思っていましたが、「自分って結構優しい人間だ」とか思えてきました。
「優しい」って簡単なことのように思えていましたが、「心が広い」「聞く耳を持てる」「穏やか」「人の為を思って動ける」とか様々な良い面が隠れています。
それって実はとっても良い面じゃないかな?と気づく事が出来ました。ほんの些細な事ではあるかもしれませんが、こういった自分の特徴を知ることが出来ただけでも、強みになりました。
強みを得た私は、逞しくなりました!自信がなく心がすぐ折れて辛くなっていましたが、身体にスーッと一本の軸が出来た!という感じでした。
私にだって出来る事はきっとある!明日が来るのが怖いと思っていても仕方ないかな。明日に向かって生きてみた方が自分の人生を楽しむ事に繋がりそうだな。と思えるようになりました。
自信とは、確かに何かの結果を自信の力で成功した時に付くものだと思います。ですが、意外ともう自信もてるものを持っているかもしれません。
ひたすら走っていなきゃいけない、頑張る事を辞めるのは許されない事、みたいな気がする世の中ですが、立ち止まる、道草することは悪いことではありません。
勇気をもって道草してみてください。そこで見つけられた物があなたの強みになってくれます。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!